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自分らしさを大切にしよう

一般社団法人 
ダイジョブ・プロジェクト


健全な職場作りや就労など社会参加を進めるための相談やリフレッシュプログラムを提供しています。

2001年、静岡県ジョブコーチ事業の立ち上げに関わり、県や国のジョブコーチとしての活動を続ける。その後、知的障害者の余暇活動グループなどを立ち上げ、現在は一般社団法人ダイジョブ・プロジェクトとして、社会参加や自立、コミュニケーションについて困難をもつ人や課題を抱える会社に対し、その人らしさ、その会社らしさを大事にするためのより柔軟な支援活動を行っている。

ジョブコーチ:障害のある人と企業の双方を支援し、障害のある人が安心して働くことができる職場作りをコーディネイトする。

代表理事の鈴木大介さんにお聞きしました。

・・・企業からの依頼が多いと聞きましたが。

本音で語る 深いコミュニケーションが健全な職場をつくりあげる

代表の鈴木さんの写真ジョブコーチではカバーできない問題が起こるときがあるんです。そんな時はダイジョブの出番です。コミュニケーションが上手くいかずに配転命令に納得されないときの対処依頼や、残業に関わる問題処理などが最近の例としてありましたね。

発達障害については最近、社会的認知が進み、法的整備もされるようになりましたが、まだそうしたことを理解されていないときに就職した人の周辺で、様々な行き違いが起きたりしますね。

支援依頼がある場合は、もちろん依頼元に寄り添いはしますが、あくまでも中立的な立場で問題を解決しようとします。ジョブコーチの立ち位置と同じですね。でもそんなとき大切にしたいのはお互いの本音。大変だけど、そこまでのコミュニケーションをしていくことが健全な職場作りにつながっていくと思っています。
 

・・・それは、ダイジョブのサポートメニューの一つ「健全な職場作り・コンサルティング」ですね。
他にも「仕事や社会参加に関する相談」「コミュニケーション獲得のためのアドバイス」「子どもの活動個別サポート&家族レクチャー」「リフレッシュプログラムの実施」と、メニューは多様ですね。
コミュニケーションスキルアップはどのようなことをするんですか。

相手の気持ちを理解する納得体験や小さな成功体験を積んで克服

県の教育委員会から依頼されて、発達障害のある子どもたちのためのコミュニケーションのスキルアップ講座を行っていますが、先日も視覚障害者のためのガイドヘルパーごっこをしたんです。アイマスクをつけた友達を誘導するときに「こっち、こっち」というだけだったんです。当然友達は不安がって動かない。

しかし、もっと具体的に相手に理解してもらえる言葉を使えば、安全に誘導できることを理解しました。毎日の生活の中で相手にわかるように話すことを心がけるという納得体験もできたんです。
 

・・・ハローワークで精神障害者雇用トータルサポーターもされているし、専門学校などで障害者就労についても教えていますよね。そうした仕事もこなしつつのダイジョブの活動は大変じゃないですか。

多様な仕事をネットワークして生まれる新たな支援アイディア

はい、とても忙しいです。でも面白いことにつながるんです。リフレッシュプログラムの一つであるアート活動で生まれた作品を専門学校の学生たちに披露し、その感想を本人に伝え、やりがいを見出してもらったり。そんなことを続けていくと、支援のノウハウとして、この人にはあんな方法で、あの人にはこんなこと、と思いがけないアイディアが次々と浮かんでくるんです。つまりは、関わる仕事をネットワークして生まれる新たなアイディアを支援に生かしているといえますね。
 

・・・リフレッシュプログラムで他に効果を感じるものはありますか。

自立を妨げているもの、ひも解くと問題は結構シンプル

佐鳴湖の写真強い思考をもつ現代人は感受性や想像力が低下し、運動不足にもなっていますよね。強い抑圧を強いられた状態の人も多いのではないでしょうか。そんな人たちに効果があるなと感じているのは佐鳴湖ウォーキング。湖岸をわたる心地よい風を感じながら歩く。面と向かう位置でないのがいいんでしょうねえ、いろんなおしゃべりをするんです。並んだ状態で会話を続けると気持ちが安らぐんです、解放されるんです。

みんな「ある事情」で生きにくくなって苦しんでいる。その事情のまわりの絡まっているものをそんな方法でほどいていくと案外問題はシンプルだ、と気が付くことが多いです。
 

・・・今後はいろんな人が集まって多様な技術を提供できる専門集団として活動していきたいと抱負を語られました。アートや音楽まで飛び出す豊富な支援技術に「ほう、へえ」とうなずきながらの楽しい取材でした。

会社データ
活動分野
福祉、職業能力開発・雇用機会
活動対象
就労や雇用に関わって課題を抱える個人や企業、障害などにより育てにくい子どもに関わる親や支援者、生きにくさを感じる個人
活動地域
静岡県
設立年
2009年(個人事業開始)、2010年(一般社団法人ダイジョブ・プロジェクト設立)
スタッフ
3名
資本金
0円
代表者名
鈴木 大介(すずき だいすけ)
連絡先
(住所) 〒432-8023 浜松市中区鴨江4-10-1 エスワイビル4F-A号室
(電話) 053-452-3251
(FAX) 053-452-3251
(Eメール) dai@dai-job.org
(ホームページ) http://www.dai-job.org/index.html
(2012年1月現在の情報です)