遠州灘、天竜川を見つめて
Hamaumi-浜松の海を守る会-
遠州灘、天竜川周辺の自然環境や景観を守るための調査・実践・啓発活動をしています。
遠州灘沿岸は御前崎から伊良湖岬まで約117Kmの長大な海岸で、天竜川を頂点に東西にゆるやかに弧を描く日本有数の砂丘海岸です。最も気がかりなのは海岸侵食で、砂浜は年々やせる一方です。日本一の土砂供給量を誇る天竜川や渥美半島の海食崖によってつくられた砂浜に、ダムや地球温暖化などの影響が現れています。
はじまりは。。。
趣味のサーフィンをするために海へ入ろうとして、ガラスの破片で足を深く切りました。幼い頃から遠州灘の近くに住み、海と近しい関係で過ごしてきた代表にとって、それはショッキングな体験でした。
あらためて砂浜を見渡せば、気になることや目をおおいたくなることが…。まず、漂着ゴミを拾い集めることから始めました。砂浜や松林の不法投棄のゴミ処理が加わり、パトロールをするうちに防風・防砂の役目を果たす海岸林(マツ)のマツクイムシ被害が気になり、勉強を重ねるうちに海岸侵食の深刻な問題が立ちふさがりました。
台風のあとは漂着ゴミがことのほか目立ちます。日本はもとより、中国、ハングル文字、MADE IN ENGLANDも存在し、ペットボトル・プラスチック破片・漁具が多数を占めるほか、針がついたままの注射器すらあります。全国展開した「漂着ゴミの海守モニタリング調査」への参加は興味深いものでした。
不法投棄の多くは、袋詰めの家庭ゴミ・電化製品です。活動成果を写真入りでブログにアップすることで、抗議の意を静かに表明しています。
こんな思いでやっています
「美しい遠州灘の自然を守りたい、白砂青松の海岸を次世代に伝えたい」、ライフワークとして活動しています。
目の前の課題を追求すると、漂着ゴミも、マツ枯れも、海岸侵食も、人の暮らしと密接に関わり、公共事業も絡みます。海を介して地球規模の問題にもなります。同じテーマに取り組むグループと情報交換をし、ゆるやかな連携をとりながら、サーフィンを楽しむ環境が良くなれば、子ども達も安心して駆けまわれる砂浜になるという思いで、初心を忘れず、さまざまな活動を続けています。
こんな活動をしています
- 1.海岸美化保全整備活動
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- 海岸清掃、不法投棄片付け、不法投棄防止・防犯防災パトロール、漂着ゴミの調査
- ゴミを拾い集め、パトロールをしています。漂着ゴミのモニタリング調査にも参加しました。
- 養浜(ようひん)活動、堆砂垣(たいさがき)の復元・設置
- 天竜川のダム上流からダンプで運んだ砂を海岸に広げる作業を手伝ったり、竹を編んだ垣根を立て冬の強い西風で飛散する砂を抑えたりしています。
- 海岸林の整備、海浜植物の保護・播種
- マツの枝打ちや下草刈り、ハマボウフウ・ハマゴウ・コウボムギなどの手入れをしています。
- 2.啓発活動
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- はまうみ博物館、総合学習サポート、自然観察会、勉強会・講演会、こどもエコクラブ
- 漂着ゴミの展示や講師を招いて勉強会・講演会をしています。子どもを対象とする「読み聞かせ“空海プロジェクト”」やエコクラブも好評です。
漂着ゴミや写真パネルを展示する「はまうみ博物館」は反響が大きく、小中学校や公共施設の開催が定例化しつつあります。
漂着ごみ・松枯れ・不法投棄・海岸侵食などの環境パネル約100枚、遠州灘や各海岸の航空写真・砂、外国語が表記された海外からの漂着物、漁具、家庭ごみやプラスチックごみ、海浜植物の種、ヤシの実、鳥やカメなどの骨、アカウミガメの甲羅、貝殻50種くらい、消波ブロックのサンプルなどを展示しています。
参加するには。。。
- イベントに参加する
- 詳しくは団体ブログをご覧ください。
- ボランティアをする、こどもエコクラブに参加する
- ご協力いただける方を募集しています。
こんな団体です
- 活動分野
- 環境全般
- 活動対象
- 子ども、青少年、一般
- 活動地域
- 遠州灘、浜松市内、静岡県西部
- 設立年
- 2003年
- 運営スタッフ
- 7名
- 代表者名
- 清水 浩利(しみず ひろとし)
- 連絡先
- (住所)430-0835 浜松市遠州浜2丁目34-5
(電話)080-6378-6304
(Eメール)hamaumi.shimizu @gmail.com
(ブログ)http://hamaumi.hamazo.tv/